この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第7章 真実の破片
 
 だったら、そんな危険な橋を渡らないで、地道に検証していけばいいのかもしれない。歌えなくなるといっても、今の私にそこまで思い入れはないし、仕事にしなくたって趣味で歌い続ける事は出来る。

「……私、記憶の件で好きな人を疑うのは、もう嫌です。歌うと約束するなら、協力していただけるんですよね?」

「それはもちろん。一度交わした約束を反古にするような、醜い真似はしませんよ」

 遠回りすれば、きっと結論は見つかる。それでも私は、早く真実が知りたかった。状況だけで、イドさんや国重さんまで疑ってしまう今の自分が、嫌で仕方ないのだ。私が同意し頷けば、若頭は爽やかな笑みを浮かべた。

「あなたなら同意してくださると思いました。ありがとうございます」

 同意しなきゃいけないような状況まで追い詰めておいて、そんな言い草。人が良さそうに見えても、やっぱりこの人は裏世界の人間だ。

「では、今日の夜さっそく田中 翔に接触しましょう。あなたが一人で夜の街を歩くのは危険ですから、自宅まで迎えをよこします」

「そんな、そこまでしていただかなくても」
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ