この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第3章 刑事 国重一
 
「そうですね、とてもあなたに優しい目を向けていました。青春ですね」

 私の気持ちを見抜かれているのだろうか、坂本さんはからかったような笑みを見せる。私は恥ずかしくてうつむくけれど、緊張は程よく解れていた。

 けれど緩んだ気持ちは、もう一人の刑事さん――眼鏡の人の言葉で、一気に沈む。

「記憶がなくなったってのに、随分楽しそうだな。そんなに尻が軽いから今回みたいな目に遭うんじゃないのか?」

 明らかに悪意のある、尖った言葉。初対面の人に突然向けられる刃に、私は唇を噛む。すると坂本さんが眼鏡の刑事さんの頭を叩き、一変して彼を怒鳴りつけた。

「それが被害者に掛ける言葉か、馬鹿野郎が! それがテメェの駄目なところだって、何回言えば分かるんだ、ああっ!?」

 やっぱり、坂本さんも怖い人かもしれない。私が膝を抱えて縮こまると、坂本さんはさっきの恫喝などまるでなかったかのように笑った。

「申し訳ありません、女の子の気持ちも分からない唐変木は、後でちょん切っておきますから」

「は、はあ……」

「さて、あまり長居しても申し訳ないので、本題に入りましょうか」
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ