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純の恋人
第3章 刑事 国重一
 
「いえ……大丈夫、です。ただ……」

 今のは、私の記憶だったのだろうか。まだ着た覚えのない高校の制服に、行った事のないライブハウス。ただの夢だとは思えなかった。

「……私、本当にあの人達と知り合いだったみたいです」

「あの人? って、あの見舞いに来る人達? ちょっと待って純ちゃん、記憶戻ったの!?」

「すごく断片的なので、分からないにも等しいですけど……あの人達、私が高校生の頃には全員知り合いだったみたいです。宮城さんの事は、ミヤって呼んでいて、すごく親しそうだった……」

 するとイドさんは、泣きそうな目で私の手を握り、縋りついてくる。

「オレの事は……嫌いになってたりしないよね」

 直接的なイドさんの問いに、私は自分の配慮のなさに気付かされた。イドさんは、記憶を失った後に出会った人。私が記憶を取り戻せば、居場所をなくすような気分になっても不思議ではない。

「それはそれ、イドさんはイドさんです。今日はずっと気を遣わせてばかりですいません。お礼……になるかどうかは分かりませんけど、その……しても、いいですか?」
 
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