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純の恋人
第3章 刑事 国重一
病院だけあって、中は少し広く二人で入っても余裕がある。イドさんは背後から私を抱き締めて、私の手を横の手すりに掴ませると病衣の紐をするりと解いた。
「っ……」
ブラをずらされ、胸に触れる手。敏感な中心には触れず、周りをなぞりながら揉まれる。もどかしさに、触られていない下半身が熱く滲んだ。
「んー、やっぱりこんな場所だと、上手く出来ないよね。一回さ、人の目とか時間とか気にしないで、一晩じっくり純ちゃんを堪能したいな」
それは本音なのか、焦らしなのか。私は振り向くと、病衣を脱いで手すりにかけた。
「退院したら、うちに来て良いですから……今日も、きちんと触って下さい」
「きちんと、ってどんな感じ? 純ちゃんを壊さないように、丁寧にしてるつもりなんだけどな」
「なんだか今日のイドさん、意地悪です」
「ごめんごめん。なんかね、オレを必要としてくれるんだって、ちゃんと実感したくて。したい事言ってよ。オレ、奴隷みたいに尽くしちゃうから」
奴隷なんて言うけれど、実際恥ずかしいのは私だ。自分のしたい事を言うなんて、考えるだけで恥ずかしい。けれどその言葉に、高鳴る自分がいるのも確かだった。