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純の恋人
第4章 そして誰もいなくなった
 
「いや、お前に危険な捜査を頼んだのは俺だ。上手くやれだなんて、無茶を言ったな。悪かった」

「謝る必要なんてないです! 国重さんがお休みを潰してまで捜査しているのに、私が何もしないで見ているなんて出来ません。私の真実を取り戻すための捜査です、私が動かなくてどうするんですか!」

 つい声を荒げてしまうと、国重さんは目を丸くし、私の顔をまじまじと見つめる。

「お前……朝に会った時とは、大分顔つきが違うな。協力すればするほど、嫌なもんを見るんだぞ? それでも、頑張れるのか?」

 確かに朝は、国重さんに失礼な事をしていた。向かい合う勇気がなくて、逃げたくて、仕方なかった。

「……私が逃げたら、国重さんの思いが無駄になってしまいます。そんなの嫌です。頑張ります!」

 向かい合ってみると、やっぱり国重さんの目は冷たい。でも、私の心は燃え上がっている。たとえどんな怖い事があっても、凍り付く事はない気がした。

「その言葉、信じていいんだな?」

「はい! 私は今日から国重さんの相棒です、信じてください!」

 私は胸を叩き、宣言する。逃げたいだなんて、もう考えない。逃げたら辛い思いをする人がいるんだから。
 
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