この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
純の恋人
第4章 そして誰もいなくなった
 
「相棒って……こっ恥ずかしい事言うんじゃねぇ! 俺は仕事だからやってるんだ、遊びじゃないんだぞ!」

 口ではきつい事を言うけれど、国重さんはまた顔を真っ赤にしている。冷徹な人……という印象だけが、国重さんの全てではないようだ。

 大丈夫、私は頑張れる。けじめをつけなきゃ。そう思って、この日は眠った。けれど、頑張るにも、今の私が動ける病院という場所は、あまりに狭い。退院の日が来るまで、私は何も出来なかったのだ。

 田中さんはともかく、松永さんも宮城さんも、この日を境に、見舞いへ来なくなったのだ。私の周囲は一気に寂しくなって、一人ぽつんと佇む日が続いた。

 でも、私自身に寂しさはあまりなかった。代わりに毎日来てくれるようになった、国重さんがいたから。国重さんは他の三人と違い、いつやってくるか分からない。だから自然と、イドさんと顔を合わせる機会も減っていた。

 とはいえ、イドさんは同室。最近はあまり具合が良くないらしくベッドに籠もる事も多いけれど、機を見ては話し掛けてくれる。退院前日の夜も、彼は私のベッドの横に置いた丸椅子に座っていた。
 
/246ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ