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第4章 Can I help?

「今以上の愛を、頂けなくても。
それでも、いいというなら、好きになってもいいですか？」

そんな事が・・・
そんな愛が永遠に続くわけがない。

人間は・・・・
愛した分だけ見返りを知らずのうちに求めるんだ。

「俺は愛を返せない。たぶんこれからもずっと」
「はい」

「何人かと付き合った事があるんだ」
「・・・・」

「人が言うように、彼女を愛する事が出来なかった」
「それでも、岡部先輩が今までのように私をそばに置いて、笑ってくれるなら」

そんなことで、特別に感じる気持ちは。
付き合ってすぐに消えると思う。

今までと同じ、という事は
友人関係より少しまし、な程度だ。

それでもこのオンナは俺に愛をくれると言う。


「それって・・・・」

最後の言葉を言う前に乃恵を抱きしめた。

「寂しい愛だな」

むなしくその一言が空に舞った―――