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獣日和
第3章 浴室と淡い思い出
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「うん……」
やっと解放される。
そう思いながら、桜太から手に取ったシャワーで泡を流され始める。
浴室には暫くの間、シャワーの音だけが響いた。
が、沈黙を先に破ったのは……桜太だった。
「ふみちゃん、じゃあ今度は俺の体洗って?」
「……洗う? えっ? 桜太の体を、私が……?」
「うん。洗い合いっこしよう」
驚いていると後ろからボディソープを渡され、ポカンと口を開ける。
シャワーは止まり、泡も落ちたのに、……まだ浴室から出られないなんて、地獄だ。
「早く、ふみちゃん」
後ろから聞こえてくる声に、ふみは呆然とするしかなかった。
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