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言われてみれば、単純で。
第4章 俺と君は、曖昧で。02
「丹羽先輩。服脱いでください」

「は??」

「だから、ワインの染み落とせなくなりますよ?」

ああ、なんて大胆なこと言うのかと思ったらそういうことか。
キョーちゃんはどこからかタオルを出してきた。

「これ使っていいからシャワーして体についたワイン落として下さい」

「いいの?」

「このまま帰りますか?」

「帰れる距離だけど帰りたくないです」

「じゃあ言う通りにして下さい」

そう言ったキョーちゃんの方が早くシャワーして浴びた方がいいのは目に見えていた。
彼女は頭からワインを浴びているのだから。
彼女が先に入るならそうすると言ったら素直に応じてくれた。
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