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ただ一つの一対
第11章 オマケ 奇跡の少女
 
「心配なのは僕ではなく、あんな無能と話をして、蓮が悪い言葉を覚えるかもしれない事です。自我はもうしっかりと芽生えているとはいえ、子どもはすぐに吸収してしまいますから」

「それでも、蓮にとって組長さんはおじいちゃんなんだよ? パパだって、それを分かって連れてきたんでしょ?」

 菖蒲に諫められ、菊は閉口する。いくら菊が嫌いでも、血縁は変わらない。親だからと言って、まだ何もしていない則宗に会わせない権利はなかった。

「大丈夫だよ、何が良いか悪いかは、しっかり教えていけばいいでしょ? 普段から言い聞かせてれば、ちゃんと分かってくれるよ」

「菖蒲……そうですね、あなたが愛情を注ぐ娘が、非行に走るはずがありません。あの子は、僕達の天使なのですから――」

 が、その時庭に響くのは鉢植えの割れる音と、則宗の野太い悲鳴。天使の失態に夫婦が青ざめ頭を下げるのは、すぐの事だった。







 屋敷の中へ入り、ケーキやジュースで気を逸らしても蓮は泣き止まず、ずっと菖蒲に抱きついていた。

「おい、お前ら! 小さい女の子が喜ぶもんを、なんか持って来い!」
 
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