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第2章 告白 -祐樹side-
帰り道をちょっと遠回りして、海岸沿いの駐車場に車を止める。
海水浴シーズンには満車で長い列の出来るこの駐車場も、オフシーズンの今は貸し切り状態。


「せっかくだから、ちょっと散歩しよ?」

「うん。あれ?海?」

泣いて拒否されることも覚悟していた俺は、予想外の返事に戸惑ってしまう。


「海なんか久しぶり!」
理香は車から降りると砂浜を子供のように走り出す。

「走るとあぶな───」
危ないと言い終わる前に、砂に足を取られた理香が転ぶ。
予想通りすぎるの展開。

「理香!大丈夫か?」
砂の上で蹲ったままの理香に駆け寄り、上半身を抱き起こす。

「怪我した?どっか痛い?」

「…」

顔に張り付いた髪を梳き、顔を覗き込む。

?!
理香の頬には、さっきと同じように涙が流れていた。

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