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第17章 禁断の地

　　何でもいい。

　　優華の全てを受け止めると決めたのだ。

　　きっといつか、全てを打明け、あの部屋に招いてくれる日が来るだろう。




俺は、それを信じ、その日を期待することしかできなかった。



ただ、俺は気付いていた。

優華は、毎月行っていた出張に、あれから一度も行っていない。

月を見てボーっとすることも、少なくなった。

何かが彼女の中で変り始めている。それは確かだった。

俺は、それが、彼女の答えだと思いたかった。