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第19章 双子　～優華～

「遅くなりましたぁ～～～、おっ？」


どんっ。


「あっ！」


ドアのところで、出会い頭、向かいから入ってきた男性とぶつかって、突き飛ばされてしまった。


私は、大げさに後ろに転がった。


「やぁ～ごめん。ごめん。大丈夫か？」


私は突然のことで、呆然としてしまって、返事ができない。


　　あぁ。結構腰強く打った感じ。。。息が。。。



「えっ？ホント、やばい？どこ痛い？」


私の様子に気づいて、その男は、軽々と私を持ち上げた。


「悪い。ちょっと医務室連れて行ってくるわ。」



私は、声を出したいのに、出せない。

頭がクラクラして、何が起きているの？なぜこの男性に抱えられてるの？しばらく男性の腕の中で揺れていた。



徐々に頭がはっきりしてくる。