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第21章 マネージャー　　　優華

「ねぇ、姫。こっち向いてよ。」


「えっ？」


「聞きたいことがある。こっち向いて、目見て答えて。」



私は、ようやく顔をあげた。



「あのさ。もしかして、キスするの初めてだった？」




「なっ。ばっかじゃない？私をいくつだと思ってるのよ～～～。」



思わず、立ち上がって大声で叫んでいた。


「ぷっ。」


突然、健一先輩が笑いだした。


「姫。かわいい。顔真っ赤になってんの。」


私は、思わず顔を手で覆った。

健一先輩が、私の手をとってもう一度ベンチに座らせる。

突然、真顔になって、私の顔を覗き込むようにして、話し始めた。