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第24章 嫉妬　～優華side～

その日、健一は、理緒さんを助手席に乗せて現れた。



「ごめんね。せっかくのデートなのに、、、。」


理緒さんは、晃さんと朝まで一緒にいて、

健一が出かけるというので、途中の駅まで送り届けることになったらしい。



でも、朝から、二人に迎えられたら、何ともいえない気分になる。



「いえ。別に大丈夫です。」

理緒さんは、良い人だけど、私はなんだか、そっけなく返してしまった。


「・・・・」


三人の間に沈黙が流れる。

いつも、静かにかかっているＢＧＭが、今日は、やけにうるさい。



「じゃあ、二人とも楽しんできてね。」


駅に着くと、理緒さんは、いつものように明るい笑顔で、手を振った。


「理緒さんも、気をつけて。。。」


私は、わざとそっけなく言った。


手を振ると、車が静かに動き出した。