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第25章 嘘 〜健一〜

子供のころから、俺はやんちゃだった。

いつも日が暮れるまで外で遊びまわった。

逆に晃は大人しげで、よく家で本を読んでいた。

理緒はいつも、晃の隣にいた。

理緒が、晃を好きなのだろうということは、誰の目から見てもわかるほどだった。

晃も理緒を俺と同じ想いで見つめていただろう。



それでも俺は、理緒に告白した。

きっと、俺の性格なんだろう。

思っていることを隠しておけない。

初めて告白したのは、高校二年生の時だった。