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月 ~優香~
第26章 女神? ~健一~
。。。っと、急に女の子が暴れ出した。



「あの。大丈夫ですから、降ろしてください。

歩けますから。恥ずかしいから降ろして。。。。」



その場に、ゆっくりと降ろすが、

女の子は、どうも腰を痛めてるようで、立つこともできない。

近くのソファーに座らせた。



女の子は、少しボーっとしていたが、徐々に意識がはっきりとしてきたようだった。

女の子の顔を覗きこむ。


真黒い髪に、切れ長の瞳、すらっとした鼻筋に、ぽっちゃりした唇。

色白で、線が細く、まだあどけない少女だった。


「香久夜」と名乗るその子は、

見た目もそのまま、昔話のかぐや姫から出てきたようで、思わず笑ってしまった。

俺をあの場から救ってくれた女神さまは、まさしく姫様だった。


少女のような顔に似合わず、次々に毒舌を吐く。

思わず、そのギャップが楽しくて、からかってしまう。

俺の何んともやり場のない悲しみなのか怒りなのか、後悔なのかわからないような

爆発寸前の気持ちを、一瞬で和ませ、救ってくれた。



姫には悪いが、俺はしばらく、この姫の少女のような笑顔と、

それとはかけ離れた毒舌に、和ませてもらうことに決めた。

なんだか妹が出来たようで、子犬を飼っているようで、

危なっかしくて、かわいくて、何を見ていても、飽きなかった。





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