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第27章 変化　～健一～

優華のあんな顔は二度と見たくない。

優華を苦しめたくない。

優華には、いつも少女のような笑顔でいて欲しい。

そして、あのかわいらしい口から、似合わないような強がりで、

あのぽっちゃりとした唇から、こぼれ出る毒舌で、

俺を夢中にさせて欲しい。


俺は、いつしかあの生意気なお姫様に、

強がりなちっちゃな少女に、

理緒を忘れさせてもらっていた。



だから、嘘をついた。

それは、俺の今までの理緒への想いを否定する嘘だった。

俺の今までの恋を否定する嘘だった。