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月 ~優香~
第30章 意外 〜健一〜
バスルームから出てくる優華の顔を見ると、やっぱり不安そうだ。

シャワーを浴びながら考える。

俺のおさまりがつく間に、この部屋を出た方がいいんじゃないだろうか?



そんなことを考えながら、優華の隣に座った。


っと、優華の口から出てきたのは、


「初めてじゃないの。ごめんなさい。」


俺は、呆気にとられていた。

俺のお姫様は、いつもこうやって俺を楽しませてくれる。

俺の頭を、お姫様でいっぱいにしてくれる。

自分が優華を初めてだと決めつけていたことも、シャワーを浴びながら悩みぬいていたことも、おかしかった。

そして何より、俺と全く反対のことで悩んでいた優華のかわいらしさに笑いが止まらなかった。




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