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月 ~優香~
第35章 電話 〜優香〜

「姫、今日は何してたの?」


翌日から、決まって23時半に、健一から電話が入った。

日本にいる時は、こんなにマメじゃないのに、

海外に行ったら、変わるもんだ。

健一のいるニューデリーとの時差は、3時間半。

電話のかかってくる23時半は、どうやらあちらは19時らしく、

仕事を終え、食事をして、帰る途中にいつも掛けてくるらしい。


「うーん、いつもと一緒。

サークル行って、バイト行って、買い物して帰ってきた。」

「そうか。うんうん。夕飯は、何食べた?」

「親子丼作った。」

「いいなー。

姫の親子丼、食べたいなぁーーー。

姫の料理、美味しいからなぁー。」


はぁ。。。?


普段は、何を作っても、大して喜んでくれないのに、

よっぽど、カレーに飽きちゃったのか。。。



「明日から、実家に帰るんだよね?

もしかして、昔の男とか、あったりするの?」


「昔の男?

会わないよー。なんで?

あっ。

でも、同窓会に行くから、もしかしたら、来るかもしれないね。

でも、もう終わったことだし。。。」


「姫のおバカ!

そう言うのが、わかんないんだぞ!

同窓会で、ヤケボックイに火が付くなんて、よくある話なんだぞ。」


「あははっ、健一、ドラマの見過ぎでしょ。ないない!」


「なんかヤダなー。

同窓会、行くのやめたら?。。。と言うのも大人気ないしなぁー。

同窓会いつ?どこでやるの?」


「何日だっけなぁー。」

私は同窓会の案内を広げた。

「あったあった。24日だ。へぇー駅前のホテルでやるみたい。

結構、豪華かも。。。」

「ふーん。24日かぁー」

「健一帰って来るの、27日だよね?

その頃には、東京戻ってきてるから。

なんなら、成田にお迎えに行こうか?」






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