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写性 …SHASEI…
第5章 発作
「ああ…」

お父様が大きく息をしながら言った。

出てきた悪いものを早く拭かなきゃ…

ベッドの横にあるティッシュを取って、手やおちんちんや白いドロドロがついているところを綺麗にした。

お父様が何も言わないので、楽になったかもう一度聞く。

「ああ…ありがとう。」

良かった。お父様、楽になったんだ。

お父様が私を助けてくれるように、私もお父様を助ける。

そう言った。
だって大好きなお父様とは何でも一緒、半分こだから。

布団から頭を出すと、お父様がティッシュを取って捨て、私の頭を胸に乗せ、抱き締めてくれた。

温かい、くすぐったい…嬉しい。
私もお父様の着物の襟を掴んでギュッと抱きついた。


「……ごめん…」

「大丈夫だよ。病気の苦しいときは、助け合いっこしようね。」

お父様が何で謝ったかわからないけど、私が言うと、もっとギュウゥっとしてくれたのが嬉しかった。


「起きてご飯の支度しようか…」

「はい、お父様。」

ガバッと起き上がるとお父様の顔が赤くて、可愛いと思った。

普段のカッコいい優しいお父様を、何故かこの時、可愛いと感じた。

それが私の心をズクンと熱くさせた。
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