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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第5章 美少女は名監督?
 秋高サッカー部は練習はみっちりやるが、必ず週に一日は休みの日を設けていた。
 高校生だから勉強もしなくちゃいけないし、一週間に一日くらいは体を休めたほうが練習の効率もよくなる。

 貴重な休みの日曜日。俺はここ最近、日曜の夕方は軽いランニングをするようにしていた。
 丸一日体を動かさないと不安になる。だってヒデの練習厳しいんだもん。
 加えて最近では池内まで練習に口を出してくるようになった。監督だったら当然なんだろうけどさ。

 小学校時代、まだ男女で体格差はないとはいえ、やっぱり力で劣る女の子の池内は、スピードとテクニックで接触プレイを極力避けていた。

 それは秋高サッカー部のスタイルに近い。
 体格的に優れているのは、背の高いヤスと井口くらい。オカや本多なんかは標準の身長よりも低いし、他のメンバーを見回してもパワープレイが得意な選手はほとんどいない。

 ボール回しと緩急をつけた展開で相手をかわしていく。

 具体的に言えば、ヤスが起点となってボールを動かし、相手の隙を窺う。
 基本的に狙うのは、左サイドのオカを走らせるカウンターアタック。早い攻撃が無理だったらもう一度ヤスに戻しボールを回して相手の隙を窺う。
 あるいはヒデに渡して、そこから細かいパスワークで突破を図る。遅行の場合はヒデのキープ力とヤスのパスの精度が鍵になる。

 そうやって中央から左サイドを意識させておいて、相手DFの注意が偏ってきたら右サイドの俺がボールを持つ。
 武北戦で見せた最後の攻撃がこの形だね。

 秋高サッカー部の基本として、無謀な一対一は挑まない。
 そして高さや強さを活かしたパワープレイではなく、連携を重視した平面でのチームプレイ。

 もし池内がプレイヤーとして参加していれば、すぐにチームスタイルに馴染めたはずだ。

 だから池内が提案してくる練習は、俺達にとってどれも効果的だった。
 池内考案、ヒデ監修の練習は厳しかったが、俺達は上達している、というのを実感出来た。

 だから厳しい練習にも耐えられた。それどころか、楽しかった。

 好きなサッカーが上手くなっている。
 これ以上に楽しいことも嬉しいことも他になかった。
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