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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第5章 美少女は名監督?
「いやっ…それだけは、ダメ」
「美緒ちゃん?」
「ダメ…それはダメ…」
「美緒ちゃん」
「お願い…」

 首を振る。それだけはダメ。

「私の初めては、ここじゃないの…」
「…美緒ちゃん」
「ごめんなさい」

 私の声は自分の耳にも誰の声か分らないくらいに小さかった。

 いつか最後までを求められるのは分っていた。
 でもそれだけは絶対に譲れなかった。

 私のはじめてはここじゃない。この腕の中じゃない。

「ごめんなさい」

 私はもう一度言うと、体を起こしてヒデさんの足の間に顔を埋める。
 目の前に、大きくなったヒデさんのもの。

 私はもう、男の人がこの状態ではやめられないことを知っている。
 ヒデさんはいつも私の手で最後を迎えていた。

 そうしなければ男の人がすっきり出来ない。もう私はそれを知っている。

 そして、最後までを求められた時には、きっともう手では満足してもらえないのだろうと。そうなったら、手よりももっ気持ちのいいことをしなければいけない、と。

「初めてで、どうやったら気持ちよくなるのか分からないから…
 言ってください、ヒデさんが気持ちよくなるように」

 すでに大きく上を向いているヒデさんのものを、私は薄く開けた目で見上げ、そして小さく口を開け、そっと近付けた。
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