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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第2章 サッカー部快進撃! からの…
 六月下旬の土曜日。天気もよく、気温も湿度も高い。
 インターハイ埼玉県予選、準決勝。会場はワールドカップでも使われた、埼玉スタジアム2002。

 スタンドには秋高応援団。
 軽快な音を飛ばすブラスバンドに、試合の前の練習から大きな声で俺たちを鼓舞してくれている応援団。
 他にも部員の家族だけではなく、学校の生徒もたくさん詰め掛けてくれている。

 応援席は早くも大いに盛り上がっている。

 急ピッチで作られた、ちょっとお粗末な横断幕が風に揺れ、さらに急ピッチで集められた女子生徒有志によるチアガールの生足が太陽の光を反射している。
 プロの試合でも使われるグラウンドはきれいに整えられていて、準々決勝までの会場となっていた各学校のグラウンドとはえらい違いだ。

 いつもなら短いスカートから伸びるチアガールの生足に釘付けになるところだが、この環境に俺達はドギマギしてしまった。

「…なんかすごいことになってるね」
「うん…」

 ボランチの森保ことタモツが唖然とした声を上げると、気の弱いオカもぼんやりと答える。
 
 さすがプロ仕様、ベンチも豪華だよ。今までみたいなグラウンドに水色のベンチを置いただけのとは全然違う。
 ロッカールームなんてものがあって、そこもすごい綺麗だったし、そもそもがバスでスタジアム入りした時から、いやバスの窓からスタジアムが見えた時から俺達は浮き足立ってしまっていた。

 さらにいいのか悪いのか、今日の試合は何とテレビ中継が入っている。
 埼玉ローカル放送とはいえ、まさか自分の試合がテレビ中継されるなんて。
 もちろん両親は張り切って予約録画してたよ。

 そんな中で頼りになるのは、中学生時代に全国大会に出場経験のあるヒデだ。
 いつも通りに落ち着いているように見える。

 お祭り男、津奈木はやたらテンションが高いし、オカやタモツは萎縮しちゃってる。ヤスはさっきから三回もトイレに行った。無口なドラゴン松茂もいつも以上に険しい表情をしている。
 俺だって油断すると足が震えてしまいそうだ。

 美緒ちゃんはすっかり興奮して真っ赤な顔をしている。
 唯一、引率の松木先生だけが平然としているけど、この人は普段サッカー部に顔を出さないから何のプレッシャーも感じていないだけだろう。
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