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第8章 夏祭の手伝い ー清算取引ー

ＡＢＣ各グループのレースが終り、いよいよ決勝が始まろうとしていた。

「総士君、決勝進出できて良かったですね」
笑顔の育美が、春香に言った
「そうね...」
喜ぶべきか、悲しむべきか...
元教え子を応援したい気持ちと、副賞の乳揉みの事を考えると
負けて欲しいと思う、複雑な気持ちの春香
「どうせなら、総士君に乳揉まれたいな」
自分の胸を触る、育美
「福嶋総士22歳か...それにしても、すごい人気でしたね！」
聡美は、総士のレース登録用紙を見ていた

『ＧＰファイナルを開始します！』
大泉のアナウンスが流れる
ざわつく館内
『賞金10万円を手にするのは誰か！いよいよスタートです』
...
♪ピッ・ピッ・ピッ・ピーーー
決勝レースが始まった。

スタートダッシュを決めたのは、肉屋の店主マー坊
それに続いたのは、総士だった
続いてガテン系、坊主頭
そして、大工の喜多野、若者の順
...
決勝のコースは、スラローム、Ｓ字と続く
快調に進むマー坊を先頭に、順位は変わらずレースは進む
短い直線から、すぐに上り坂となる
ここで、マー坊と総士のスピードが落ちた
ガテン系が総士を抜き、前に出る
さらに、マー坊に迫るガテン系
上り坂終盤、ついにガテン系が、マー坊を抜いた
ガテン系、マー坊、総士の順で、下り坂に入る
坂を一気に下るガテン系が、二人を引き離す
そのままの勢いで、最終コーナーに入ったガテン系
しかし、曲がりきれずに、観客席に飛び込みリタイヤ！
マー坊と総士が抜いて行く
３番手には、喜多野が上がって来ていた
マー坊と総士が、最終コーナーを曲がったところで、
大泉のアナウンスが流れる
『さあ！いよいよ、最後の直線ですっ！』