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第8章 夏祭の手伝い ー清算取引ー

総士のいる、Ｃグループのレースが始まった。

スタートダッシュをきったのは、ヤンキー軍団の坊主頭とリーゼントの男
続いて、お洒落な20代の眼鏡の男
総士は、４番手からのスタートとなっていた
身長が高く、足も長い総士に、幼児用の三輪車は不釣合いだった
大の大人が、三輪車をガニ股で漕ぐ姿は、滑稽に見えるはずが
総士に対しては、黄色い歓声が上がる
「きゃー」
「総士君！がんばって～」
「可愛い～」
「もっと、股開いて～」
...
第２コーナーを回り、坊主頭とリーゼントが、並んで先頭をキープ
眼鏡の男が、抜こうとするが、坊主頭とリーゼントが並走している為、抜けずにいる
Ｓ字カーブで、総士が眼鏡の男を抜き、３番手に上がる
最終コーナーに差しかかる
並走する坊主頭とリーゼントの外から、大きく膨れて抜こうとする総士
それに気付いたリーゼントが、外に膨れる
そこで総士が、急にリーゼントのインに、ハンドルを切る
黄色い歓声が上がる
リーゼントを抜き、坊主頭の後につく総士
最後の直線勝負！
総士が勝負に出た
坊主頭の横に並ぶ総士
ラスト３ｍで坊主頭を差し、総士が見事１着でゴール！
館内に、狂喜する女性達の声が、響き渡った。
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