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第6章 盗撮事件の余波 ー動画観賞ー

料金の話で、引き下がると思った須藤だったが、まさかの展開
しかし、仕事となるなら引受ける事にした。
「わかりました。でっ！知りたい情報とは？」
「あー先程言った、校内での盗撮のすべてです」
「それは、盗撮された場所という事ですか？」
「あー盗撮された人物も、お願いします」
「それは、難しい問題ですね」
「といいますと？」
「誰がと言われましても、私はその人達を知りませんから」
まあ、当然である。

「あーそれは、私が確認しますから、大丈夫です」
「つまり、ご自分で動画を確認するという事ですね」
「あーですから、データをお借りしたいんです」
「それは、出来ませんね」
「なぜですか？」
「外部に持ち出すことは、流出の恐れがありますので」
「あーここで確認するという事ですか」
「そうなります。それで、私の立会いのもとで、ご確認してもらいます」

須藤の説明は
盗撮動画のリストを用意するので、そこから選択する
須藤か聡美が、事務所にいる時間に、動画を確認する
動画はモニター室にて、リモコン操作のみ可能
モニター室に入出の際は、カメラ、スマホ、外部メディア等の持込み禁止
料金の方は、６０分で１万８千円
初回相談料の２万円は先払い。

”データのコピーは、無理そうだな”
残念がる竹山
「あーでわ、それで結構です。３時頃、大丈夫ですか？」
「その時間でしたら、アシスタントがいると思うんで」
”あのエロくちびるの女の子だな”
思わず笑みがこぼれる竹山
「じゃー３時に伺います」
「わかりました、準備しときます」

２万円を支払い、柔道部の休日練習の為、一旦学校に向かう竹山であった。