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君へ贈る愛の唄
第2章 拓也の想い
私達は無言で見つめ合う。
「ふっ」
すると、拓也が私からようやく離れた。
「いただきます」
と言って、ご飯を食べ始めた。
私はまだどきどきする胸をおさえて起き上がる。
「おいしいよ、母さん」
「…そう?ありがとう」
拓也は何事もなかったように、テレビのバラエティーを観て笑っていた。
ふぅー。
いきなりあんな事をするなんて、びっくりしたわ。
拓也の束縛がだんだんエスカレートしていくようだ。
「…」
私はご飯を食べながら、拓也をじっと観察する。
だんだん修二さんに似てきた。
背も高くなって、男っぽく整った顔立ちが、
すごく…かっこいいの。