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君へ贈る愛の唄
第1章 ママっ子男子?
「いい?どこへも行っちゃだめだからな、母さん」
「はいはい、わかってるわよ〜。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
バタン…
朝私はいつものように、息子に念押しをされ学校へ送り出す。
さてと、家事に取りかかろう。
ーーーー
ふぅー。もう終わっちゃった。
まだ時間は早い。
今日も長い一日が始まろうとしているのね。
私はほんとは働きたいのだ。
空いた時間がもったいないし、家計が裕福というわけでもないから。
どちらかと言えば、もう少し余裕が欲しいなぁって思う。
なのに、息子は私が働きに出るのはおろか、自由に外出する事さえ許してくれない。
なぜってそれは……私に対する独占欲が強すぎるからだ。