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君へ贈る愛の唄
第7章 告白
まっすぐ自分の方向へ進んでくるオレに気づいたさやかは、とても戸惑っている。
オレはさやかに穏やかに声を掛けた。
「山本さん、休憩中ごめんね。ちょっと話があるんだけどいいかな?」
[…はい]
一緒にいたパートの女性が、不思議そうにオレとさやかを交互に見ていた。
ーーーー
俺は彼女を人気のない所まで連れて行くと、いきなり本題に入る。
「ひとこと忠告しておくけど、女の子があまり男をジロジロ見るもんじゃないぞ?
ここは職場なんだし、わきまえて行動しないとね」
しかしさやかは、頬を赤くしてオレに言い返したのだ。
「何言ってるんですか?」
「えっ…」
「じろじろ見てくるのは、一条さんの方じゃないですかっ。私は何もしていません!」
「はぁっ!?」