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君へ贈る愛の唄
第7章 告白
私は拓也に見つめられると、目を逸らした。
言ってしまったことの重大さに気づき、じわじわと後悔の念がわく。
「変なこと言ってごめんね、おやすみっ…」
ガタッ!
「ちょっ、どこ行くの」
立ち上がった拓也に腕を掴まれ、私は一瞬で引き寄せられた。
「たく…や、苦しいから、離して」
尚もギュッと抱きしめられ、拓也は言った。
「だめ、無理」
「えっ」
拓也の鼓動の音が耳に伝わる。
そして、俯く私の顔を両手で挟み持ち上げた。
「母さん可愛すぎだって」
「やだ、恥ずかしい…っ」
「オレも好きだよ、母さん」
「ん…っ」
私、今キスされてる?
拓也と、ついにキスしてるんだ。
背中に回す手に力がこもった。