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永遠に続く恋を……
第15章 心の声 ─ side 結城 恒
「彼女に今の気持ちを結城くんに話してみたらって言ったけど……言わないっていう決断をしたのかな」



………いや、そうじゃない。



「ごめん、瀬戸さん。俺、行ってきます」

席を立って、扉の前で振り返る。


「瀬戸さん、美月ちゃん。ありがとう」

そう言って、俺は店を飛び出した。




彼女の部屋の灯りはついていて、俺は息を整えてインターフォンを鳴らした。

『はい』

インターフォン越しに聞こえる彼女の声。

「結城です」

そう告げると、ガチャっと通話が切られ……すぐに玄関のドアが開いた。



部屋に招き入れてくれた彼女を、俺は抱き締めた ──。


しばらく、美羽さんはそのままじっとしていたけれど、


「結城くん………あの………話を」


彼女が身体を捩って……俺は彼女から離れた。



「俺も………美羽さんと話したい」
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