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永遠に続く恋を……
第15章 心の声 ─ side 結城 恒
何度か唇を重ねるだけのキスをして……ゆっくりと彼女が目を開けた。



その潤んだ瞳に見つめられると、自分が抑えられなくなりそうで………

「そろそろ行くね」

そう告げた。


すると一瞬、俺のシャツを握る彼女の手に、力が込められた気がしたけれど……その手は離れた。



靴を履いて振り返る。

美羽さんは微笑んで「いってらっしゃい」と言った。



俺は最後に彼女を抱き寄せた。


「辛いことがあったり、泣きたくなった時は連絡して?抱き締めてあげられないけど、話を聞くことくらいは出来るから」

「………ありがとう。結城くん……身体に気をつけてね」

「美羽さんも」

俺は後ろ髪を引かれる思いで彼女の部屋をあとにした。



彼女は今、どんな顔をしてるんだろう。

泣いてる?………いや、きっと………あの芯の強い瞳で前を見てる。


いつか……俺と彼女の未来が重なるように ──。


きっと美羽さんに相応しい男になるんだ。




そう心に決めて、俺は歩き出した。
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