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永遠に続く恋を……
第12章 あなたの為に
「美羽さんの部屋行ってもいい?」

そう言われて、私は彼から離れた。



「ごめんね………もう………大丈夫」

私は手の甲で目を押さえる。



「俺……このまま帰った方がいい?」


………なんて言ったらいいの?

もう迷惑かけたくない。だけど……側にいて欲しいなんて……。



「やっぱり帰れないよ。……部屋入れて?」


彼の言葉に、また涙が溢れた。



部屋に入り、私と結城くんはソファに座った。

「………どうして来たの?」

「美羽さん、朝から様子が変だったし……高遠さんも珍しく早く帰ったから……もしかしてと思って」

「そっか……」

「ちゃんとお別れ言えたんだね」

彼が私の背中をさするように優しく撫でた。


「違うの。私は………言えなかった」

私は高遠さんから告げられたことを話した。


結城くんは黙って私の話を聞いていた。



そして、また泣いている私の頭を引き寄せて 、「高遠さんは美羽さんの幸せを願って身を引いたんだ。本当に愛されてたんだね」


そう言って、「何だか悔しいな」と呟いた。




” 本当に愛されてた ”




結城くんの言葉は、私の心にじんわりと染み渡り、もう泣くのは今夜で最後にしようと思った ──。
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