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愛しては、ならない
第48章 喪われた記憶と



「まあ……本当に久しぶりだよね……僕はどのくらい眠ってたんだっけ?」



悟志は、私の背中を撫で続けるが、その声が僅かに上擦っていた。

私は然り気無く彼の気を逸らそうと、別の話題を振ってみる。



「そうね……ひと月以上は眠ってたわ。
そうだ……祐樹がね……パパみたいに大きくうなりたいって言って、悟志さんが倒れてから毎日牛乳を欠かさないのよ……でも、この間図ったら1センチも伸びてなかった、て、本気で悔しがって……んっ」



話の途中で、彼の唇が私の口を塞いだ。

最初は触れるだけだったのが、彼の息が荒くなるにつれて口付けも深くなっていく。



「ん……んんっ」



ついに舌の侵入を許してしまい、咥内を蹂躙されながら、いつの間にか指で乳房を揉みしだかれている。

病院の白い天井が視界に入り、彼に小さな簡易ベッドの上で組み敷かれている事にようやく気付いた。
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