この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第52章 最後に、もう一度だけ



小さい溜め息の様な微かな風を耳元に感じた時、頬に冷たく柔らかい物が当たった。

それはとても優しくて、甘やかな感覚だった。

もっと、もっと触れて欲しい、と思い手を伸ばした時、シャボンの薫りは遠退いてしまう。

――待って……行かないで……側にいて……

私は懸命に重い腕を伸ばした。

すると、一瞬強く手を握られて、また離される。



「ま……って」



気が付けば、私は小さく叫んで、瞼を開けていた。

目の前には、真っ直ぐな前髪の間から覗く涼やかな切れ長の瞳があった。



「つ……よしさん……」



呟いたその時、彼のしなやかな腕が私を強く抱き締めた。



/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ