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愛しては、ならない
第53章 最後に、もう一度だけ②



――何故、泣いている?

俺は、彼女の頬に手を差しのべるが、指が触る寸前で引っ込める。

だが、彼女が小さな溜め息を漏らすのを見た時、俺はソファに手を突いて、彼女の頬にキスしていた。

触れた途端に、電流が身体に走り、軽い目眩に襲われる。

柔らかく優しい感触に溺れそうになる前に俺は彼女から身体を離すが、彼女の腕がこちらに向かって伸びてきて、思わずその小さな手を握りしめてしまった。



――いけない――



慌ててその手を離すと、彼女の手は力無くしソファに倒れるが、その唇から声が漏れた。



――行かないで……



そう言ったのだろうか。

俺だと分かっていて?

他の誰かと間違えているのかも知れない。

だが、それでも構わないと思った。

貴女に触れる口実が出来るから――



俺は、力一杯彼女を腕に抱き締めていた。



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