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愛しては、ならない
第57章 二十歳の同窓会②




「それでは皆さん、四年ぶりの再会にカンパーイ!」



部屋の中央でグラスを傾けて音頭を取る友佳に合わせて集まったクラスの連中がグラスを高々と上げて周りの人間とグラスをぶつけ合う。

友佳は楽しそうに声を上げながらクラスメイト達が座るテーブルを順にまわってグラスを合わせていく。

皆手を叩いたり、片手でハイタッチしたりしては何やら談笑しているのを森本は眺め、白ワインを飲んで呑気に言った。



「友佳がしっかりお役目をしてくれて、俺は楽だよ」

「も~、森本君、聞こえてるからねっ!貴方もちゃんと働く!」




友佳に指差された彼は舌を出して笑ったが、俺の肩を抱いてポンポンと叩き小さく言う。



「……菊野さんには会ってるのか?」



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