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愛しては、ならない
第14章 檻の中の愛



俺は、クラスメイトの清崎とのキスしか経験がない。
その先の男と女の身体の繋ぎ方は、友人達が家に遊びに来た時、その手の雑誌を持ってきて冗談を言い合いながら見たりして何となく、そういう物か、と思っていた。


だが、そういった雑誌に載る写真に写された男女達から、そそられる物は感じなかった。


読む者を興奮させようと、これ見よがしに自らの肢体をくねらせ媚を売った表情を作るモデル(モデルと呼ぶべきなのか分からないが)の女には一切魅力を感じないし、そういった女に男が絡み繋がっている場面の写真を見たりしても

"成る程、そういう体勢でするものなのか"


という感想しか持たなかった。



クラスメイトの友人達は皆この手の本やらDVDやらを父親や兄弟が隠しているのをどうにか捜索して、自分の欲を発散するのに使うらしい。




そこまで苦労しなければならない物なのか、と俺は内心驚いたのだ。


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