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愛しては、ならない
第14章 檻の中の愛
「無理です……」
指で彼女の脇腹に触れ、上へと滑らせると掌に乳房の柔らかさと弾力が直接伝わり、俺は両手で夢中で揉みしだいた。
「いっ……やあっ……
ダメッダメッ……
ああっ――」
菊野は烈しく喘ぎ、胸を強く叩くが俺は止まらない。
欲のまま、右手をスカートの中へと滑り込ませた時、涙を溜めた彼女は叫んだ。
「――それ以上したらっ……わ、私っ……
舌を咬むから!」
「――!?」
思い詰めた光がその瞳に宿った瞬間(とき)、俺は咄嗟に手を彼女の口へ宛がった。
鈍い痛みが走り、唇を歪めるが、彼女は俺の手から口を離し、目に涙を溜める。
「つ……剛さんっ!
大変……!」
彼女は飛び起きて、タオルを引っ張りだし俺の右手を縛る。
くっきりと、歯形の残った痕から血が滲み出していた。
「……どうしよう……
剛さんの……手がっ」
オロオロ泣く彼女に、俺は笑う。
「大した力で咬まれてません……直ぐに治ります」
「――剛さん、ご……」
「謝らないで下さい」
彼女は絶句して、俺を見詰めた。