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愛しては、ならない
第24章 滅ぼせない恋情③



彼に、切ない声でまた告白をされて、口付けられて、私は今や彼の母親として学校へ来たという事を忘れてかけている。


"好きです"

という言葉も、甘い口付けも、強引な抱擁も、本当は嬉しくて堪らない。

このまま、彼が求めてくるままに、ふしだらに堕ちてしまいたい――



「……何か、言って下さい……」


剛の指が、ゆっくりと唇を割って行く。


私は言葉を呑み込んだまま、彼を見詰めるしかないのに、彼は更に私を恋の刃で切り刻もうとする。


唇の中へ侵入させた指を悩ましく動かして、私を困らせる。
その指はまるで、口付けの時に、その舌が私を犯す動きのようで――


「嫌がっていない風に見えます……」


剛に言われ、私は慌てて否定の意味で首を振るが、唇から指が離れ、首筋から胸元へと指が滑り降りた。


「――や……っあっ」


私は服の上から軽く触れられただけで、声を上げてしまった。

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