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愛しては、ならない
第24章 滅ぼせない恋情③




「菊野さん……
綺麗です……とても」


剛は、白いスーツの彼女を改めて見て、溜め息混じりに言いながら、更に指で乳房の辺りをゆっくりと触れた。


「やっ……
そ……そんな事……したらダメッ!」


彼の胸を押して叱った――つもりだったが、触れられ甘く乱れてしまった私は、その時どんな顔で彼を見たのだろうか?


剛は、途端に目をぎらつかせて、スカートの中へと指を這わせた。


「――剛さんっ……
や、止めて――!」


「菊野さんは……
いつもそうやって俺を誘惑するんです……」



耳朶を軽く咬まれ、私は悲鳴を上げそうになるが、キスで口を塞がれてしまい声が出ない。



「ん……んん……」


彼は、口付けを止めるどころかその舌の動きは烈しさを増し、手は休み無くスカートの中の太股をまさぐる。



私が身を捩り逃げようとするも彼が強く抱き締め、二人の攻防によりベッドがギシギシ軋む音が保健室に響いた。


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