この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第24章 滅ぼせない恋情③



剛は長い指で私のうなじの後れ毛を弄び、低い声で囁く。



「俺は……
貴女に好きだと言うしか出来ません……

でも……貴女は、何も言わない……

嫌いなら嫌いだと、はっきり拒絶して下さい……
……でないと……
俺は……」



私は、剛の唇が、指が、僅かに震えているのに気付き、彼への愛しさが強烈に込み上げてしまう。


――貴方も、私の様に、胸を痛む程に鳴らしているの?
ときめいて、泣いてしまいそうに苦しくなったりするの?
……私を、想って……

私を――



出来る事なら、彼をこの胸の中で包み、甘えさせてあげたい。

本当の母親の様に、そして、彼の恋人の様に。



今、手を伸ばせば、恋が叶う――

貴方と、ひとつになれるのに――



苦しげに顔を歪める彼を見るのが辛く、思わず目を瞑ると、瞼の裏に悟志の優しい笑顔が浮かんで来た。



――悟志さん……
ごめん……なさい……
私は……
剛さんが好き……

貴方がこんな事になっているのに……

彼に恋するのを止められない……


/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ