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愛しては、ならない
第24章 滅ぼせない恋情③




「俺を……どう思っていますか」


「――!」


不意に彼が動きを止めて真剣な眼差しを向ける。

「今日こそ……
教えて下さい」




彼が私の胸を掌で触れたままだが、痛い程に早鐘を打っているのが、伝わっているのだろうか。



――どうしよう……
貴方に揺れて、ときめいて居るのを知られてしまったら……
私は……


どんな言葉で誤魔化そうとしても彼はその澄んだ瞳で見透かすだろう。

その腕から逃げる事も叶わない。

このまま、この部屋に誰も来ずに二人だけでこうしていたら、私は――


今度こそ、隠せないかも知れない。


貴方に、身体も心も奪われて、もっと恋に堕ちてしまうかも知れない――


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