この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第25章 離したくない
 

菊野は、ベッドの上で身体を縮め、俺から逃げるかのように両腕で自分を抱き締め顔を逸らした。

ときめいて、高揚しているのは、やはり俺だけなのだろうか?

家で二人きりなのとは違う。世の中から隔絶されたホテルの一室に、俺と菊野は朝まで二人きり。

今日は、最初から家に帰るつもりはなかった。

今夜こそ、俺の事をどう思っているのか問い詰める。

彼女が本気で俺を拒むなら、きっぱりと諦める。


いや、もし拒まれても、今度こそ抱き締めてしまうかもしれない。


俺は、恋に目覚めたばかりの獣だ。

心も身体も制御出来る自信などない。


ーー傷付けたくない。

ーー欲のまま、壊れるまで抱き締めたい。



相反する二つの想いに翻弄され、俺は唇を強く噛み、拳を握り締めると自分の頬を殴った。



鉄の味が口の中に広がり、弾みでよろめくが、柔らかい物が俺の身体を受け止めた。




「剛さん……何するの!何て事を……っ」


菊野が、顔を歪めてハンカチで俺の口元を優しく拭う。
/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ