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愛しては、ならない
第28章 罪と恋を抱き締めて


「……本当に?」


剛が、信じられない、という響きを含ませた声色で呟いた。


「本当……っだってば……っ……こんなことで……嘘なんか……っ」


恥ずかしさと、彼に再び翻弄されている悔しさに、涙が滲んでくる。

剛がフッと笑いを溢すのを聞いた時、奥まで獣が侵入してきた。

絶妙な角度で最奥まで当たり、私は直ぐに達してしまった。

がっくりと、身体の力が抜けてしまった私に剛はシャワーを当てて泡を落とし、抱き上げてバスルームから出た。

バスタオルで身体をくるまれてベッドに寝かされ、私は呆然と天井を見上げる。

剛はどこかに行ったかと思うとまた戻ってきて、ペットボトルの水を私に寄越した。

受け取ろうと手を伸ばすが、力が入らずに落としてしまう。


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