この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛しては、ならない
第34章 恋の短夜(みじかよ)


「――愛しています」


そう口にした瞬間(とき)、心の奥底の何か固いものがはらり、と剥がれ落ちるのを感じた。

友情でもなく、同情でもなく……母親への情でも無い。

いや、この感情が何なのか、名前を付ける事は相応しくないような気がした。

貴女の事がたまらなく可愛くて、欲しくて、いじらしくて、時に悲しく、憎くて――

抱き締めたくて、包み込んであげたくて――

そんな風に色んな思いや欲が混ざりあい、溶け合って、俺を戸惑わせるんだ――

この感情に敢えて名を与えるなら、愛しか当てはまらない。

そう、俺は、菊野を愛している――

彼女は、大きく大きく目を開き、綺麗な涙を一粒流す。

そして、消え入りそうな甘い声を静かに響かせた。



「私が……先に……そう言いたかったのに……」











/1680ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ