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愛しては、ならない
第35章 Love is…… 


ずっと泣いていたのを知られたくない。

私は努めて明るい調子で答えた。



「ううん……私も今起きたの」


「そう……」



剛の視線が私の顔から首筋に、そしてその下に移動し、喉仏が音を立てて上下する。


「――っ」


私は、まだ何も着ないままだった事に気が付いて、毛布を肩まで上げて隠す。

剛が瞳を煌めかせながら毛布を掴み、私の腰まで下げてしまった。

裸の身体が晒され、腕で覆おうとしたが彼に肩を掴まれてベッドへ倒される。

先程、烈しく抱き合い欲を放ったばかりの獣は、既に硬く屹立していた。

彼に覆い被さられ、身体中に口付けされ、また甘く淫らな波に呑み込まれていく。



「……ダメ……っ……またこんな……」


軽く叱るように彼に言うが、私の腕は彼の首に抱きついて、両の脚も彼が侵入しやすいように背中に絡ませていた。



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