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愛しては、ならない
第36章 愛憎



「あ~はいはい、剛には可愛い彼女いるもんね!なんていったっけ、あの子。清純そうな」



真歩がカップを手にやって来て、カウンターに盛り付けてあるサラダからブロッコリーを摘まんだ。

私は水を止めて、手を拭きながら答える。



「清崎晴香さん――よ。

ね?剛さん」



「――」


剛は目を見開くと、ぎらりと狂暴な光を宿らせて私を見詰めた。

その目に射抜かれそうになるが、フイと顔を逸らし、真歩に話し掛けた。



「ねえ、今日は仕事は?」


「午後に生徒さんの予約があるけど、それまでは暇よ」


「じゃあ、一緒に悟志さんのところへ行かない?

真歩も一緒の方がきっと喜ぶわ」



真歩は真顔になるが、直ぐに溢れんばかりの笑顔になり頷いた。



「――ご馳走さまでした」


黙っていた剛がコーヒーを飲み干し、短く言って席を立ち、鞄を持ち玄関へと速足で行ってしまった。




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