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愛しては、ならない
第36章 愛憎



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午後の授業、特に退屈な話しかしない教師の授業は居眠りの時間でしかない。

俺は、英語の教科書に目を通す振りをしながら、菊野の事を考えていた。

昨夜の切なく、熱烈に身体と心をぶつけてきた彼女と、今朝のうって変わって冷めた表情―

まるでそれぞれが別人のように思えた。



(一体、どうしたと言うんだ?)



訳の分からない苛立ちで、俺はカチカチと手の中のシャープペンを鳴らした。

思わず溜め息を漏らし髪をかきむしると、斜め前の席の森本がこちらを見ていて、ニヤリと笑った。

何故か奴は鼻に絆創膏をして登校してきたのだが、女子に「何それ、どうしたの?」と聞かれて、華やかに笑い、

「跳ねっ返りの子ネコちゃんにかじられたのさ」と答え、キャーキャー騒がれていた。





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